あのフェリーが分割解体されることになりました。
11月13日の大シケの朝・・御浜町の海岸に漂着したあの船は、まだ横たわったままで船体に錆が目立つようになりました。考えてみると、あの船も望んであそこに来たわけではなく、不幸な出来事がいくつも重なってあの場所に船骸をさらすことになってしまったのですよね。さっそうと太平洋を南へ北へ走り回っていた船・・今回の決定でもう海原にその勇姿を浮かべることはできなくなりました。密かに、あの船が自分の海へ早く帰れることを願っていた私ですが、それはかなわない夢となりました。なにかかわいそうでなりません。
今回の事故で傷ついたのはもちろんあの船だけではありません。一番の被害者で、一番傷ついたのは他ならぬ漁師達です。その漁師達の先頭に立っていろいろな交渉ごとに携わっておられる方々は、いろいろな想いを背負っていかなければならず、その心労ははかりしれません。これから、補償交渉が本格的に行われるにいたっては、もっとご苦労を背負われることとなるのでしょう。その心中をお察しするに、人事とは思えないほど気持ちが重くなります。
それと、この事故の処理に来られているフェリー会社の関係者の方達も、同様に苦しんでおられることだと思います。ある関係者の方の髪は、当初お見かけした頃と違い今ではすっかり真っ白になってしまいました。想像もできないほどのストレスが彼らを襲っているのではとお察しします。
今は・・すみやかに補償交渉がまとまり、恨みつらみが残らないよう願うばかりです。
そうですか。解体されちゃうんですね。
船っていうのは、フェリーであれ、漁船であれ、乗ってる人達にとって、本当に思い入れのある大切なものだと思います。
解体作業を見るのは肉親の臨終に立ち会うような気持ちかもしれませんね。
でも、そのままにしておくこともできないわけで・・。
やりきれない事が沢山おこりますね。
ハイチの地震災害の様子を見たあとなので、よけい気が滅入ります。
そうなんです。とても船が悲しげに見えますね。遭難の際、船長が最後まで操船を試み、脱出も最後だったということをお聞きするにつけ、彼も胸が張り裂けそうな思いでいるのではと思います。